脱力を意識してみた話
脱力すること
最近脱力を意識していたら、歩くのが遅くなった。
それがいいことなのかはわからないが、時間の感じ方も若干遅くなった。
よく何もないところで躓くことがあったが、少なくなったことに最近気がついた。
今までどっか焦りがあったんだと思う。成功したいと思う焦り、認められたいと思う焦り、時間が過ぎていく焦り。
ただ、脱力を意識してみて少しだけ自然体に近づけた気がする。
昔から人前に立つとすごく緊張した。授業で当てられただけでも声が震えた。それから何度か舞台に立つことがあったが、いつも手の震えがおさまらなかった。
ある本の中で、緊張するのは「今の自分の実力よりも上手く見せようとするからだ」と書いてあった。
正にそうだと思う。実力以上のものを出そうとしても出せない。そう考えると気が楽になった。
脱力だ。目を凝らせば凝らすほど周りが見えなくなる。
今までがそうだった。力を抜いて考える。力を抜いて生きてみることで少しは視野が広がるかもしれない。