私は答えを知っている。

この世に自分に自信を持っている人が何%いるだろうか。

 

自信に満ち溢れ、リーダーシップで皆を導く。
そんな人間がどれぐらいいるだろう。
私が悩んでいる時にこんな人に会ったとしたらどうするだろう。

「私は答えを知っている。これから起きる事、これから行動しなければならない事、全てを知っている。君が迷っているのならば私が導こう。」

 

そんな人がいた時に、頼りたくなるだろうか。こんな大言壮語を吐くような人は滅多にいないが、「私に任せれば安心」「必ずうまくいく」などというひとはいる。
自信がない人からしたら甘い言葉だ。
ただそんな人たちは、本当に自分の思い通りになる未来が見えているのだろうか。

 

「99.9%は仮説 思い込みで判断しないための考え方」 著者:竹内 薫

 

という本では、昔の医学や科学、現代の医学や科学であっても全ての事象には定説などない、全ては仮説なのだと述べている。
私もそう思う、全てはただの仮説でしかないのだと。

 

そんな中、「私は答えを知っている。」というのはただの嘘ではないか。

 

だけどそんな人についていってしまうのは、責任というめんどくさいものがあるからだ。自分の発言や行動には責任が伴う。ただ誰かの言うことを聞いているだけなら責任はその誰かに押し付けることができる。それはすごく楽なことで、自分で考えることや責任というものを放棄して生きていくことができる。

 

コロナウイルスが流行り、不安というものを皆抱えている中、詐欺の被害が多くなっているらしい。
「安心」を売りつけようとする人には是非気をつけて欲しい。
人を騙す時に「不安」と「安心」はセットになっている。


何を根拠に「安心」が得られるのか、その人の目的とはなんだろうか。
冷静に自分の中で考えてみれば見えてくるものがあるはずだ。

 

全てを疑うわけでは無いが、「全てが仮説」だと物事をフラットな目線で見ることも大事なことなのかもしれない。